聖と死と◆Death and his moment

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         マンジュシュリ・ミトラの死んだ朝

         わたしは聖河で衣を洗った

         水の底でゆらめく草が

         女の黒い髪の毛に見えた

         空はおぼろな光に満ちていた

         初夏の風が岸辺でそよいでも
    
         花の香一つしなかった



         マンジュシュリ・ミトラの死んだ夜

         わたしは部屋でラジオを聴いた

         DJのうそぶく軽口が

         なぜだか厳かな楽曲に聞こえた

         この世は危険な陥穽ばかり

         赤ん坊の寝顔に口づけしても

         乳の香一つしなかった



         マンジュシュリ・ミトラの死んだ日に

         思ったことはただ三つ

         いつまで明日があるだろう

         いつまでここにいるだろう

         あなたはどこへいくだろう
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  by wind-walker | 2006-01-16 22:34 | 心象風景

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